今日も朝の4時からテレビでサッカー観戦。
今大会俺の大本命の
スペインとイタリアの試合があった。
世のサッカー少年たちの間では、
今日は朝からイケル・カシージャス(スペイン代表GK)の話題で持ちきりだろう。
いつの時代もそこにヒーローがいた。
俺たちはヒーローに魅せられ、ヒーローに憧れ、ヒーローの真似をした。
あれは88年の欧州選手権。
優勝したオランダにはオランダトリオと呼ばれるスターがいた。
マルコ・ファン・バステン(現オランダ代表監督)、
フランク・ライカールト(前FCバルセロナ監督)、
ルート・フリット(現ロサンゼルス・ギャラクシー監督)
世のサッカー少年はこぞって彼らに魅せられた。(はず)
そしてこぞって彼らに憧れた。(はず)
そしてこぞって彼らの真似をした。(はず)
小学生の頃は、
放課後はいつもサッカーだった。
「俺ロマーリオね」
「俺マテウスね」
「俺ゼンガね」
という具合に、スタープレイヤーになりきってサッカーをしたものだ。
もちろんプレイスタイルまでは真似しようにもできなかったが。
振り返ってみると当時化け物ののような存在だった、
ディエゴ・マラドーナになりきろうという人は誰もいなかった。
それぐらいマラドーナは別格だったからかも知れない。
飽きることなく、
「ファンバステンのジャンピングボレーッ!」
とかなんとか自分で実況しつつサッカーをした。
今思うと、俺たちの世代は、キャプテン翼とかの影響がものすごくでかい。
俺たちはプレイしながらも「実況」することができた。
(翼君の試合中は、ほぼ実況目線で進行している。)
むしろ「実況」が好きだった。
サッカーからテレビゲームに舞台が移っても、
俺たちは飽きることなく「実況」をした。
「カニージャッ! カニージャッ! 怒涛のドリブルだぁっ!」
という具合に。。。
ひょっとしたら、
俺たちが憧れていたヒーローはサッカー選手ではなく、
「実況」だったんではないか・・・。
最近そんなことをふと思った。
「止めたぁぁぁぁぁぁっ!!カシージャス!!!!」
今日のスペイン代表GKカシージャスのプレイを見て、
その実況フレーズをみずから口にしながらPKごっこをしている、
そんなサッカー少年たちが必ずいるはずだ。